COMMENT
ロックに救われたと言う吉井さんの歌声は、あまりに切実で、 それはまるで祈りみたいに響いて、だからこんなにどうしようもなく胸に迫るんだと、 改めてその魅力に想いを馳せることが出来ました。
吉井さんと同い年の私はシンパシーを感じる場面も多く、 同世代の方々には特に深く刺さる作品だと思います。
矢沢あい
漫画家
「あいつは売れて、こいつは売れなかった」
あいつになった事もあるし、こいつになった事もある。
優越感も劣等感も、どちらも悲しい。
だから、あいつとこいつが声を重ねてくれるだけで、胸が切なくて愛おしい。
アフロ
ラッパー
私の思春期を彩ったロックスター。
格好良くてエロくて痺れる私の憧れ。
彼がこの作品では病気と闘い、母や旧友、腐れ縁の仲間と話す。
人間の吉井和哉。
一ファンとして観てはいけないのではないかと思ったが、絶対観ないといけない作品だった。
同じく歳をとった私にとってこの作品が沁みて沁みて仕方がない。
みなみかわ
芸人
なぜTHE YELLOW MONKEYと吉井和哉の歌からあれほどまでに人間の匂い、血の匂いがするのか、それがわかったような気がする。
この不穏で不条理な世界をロックンロールで華麗に染める吉井和哉の魂は、同時に、いつも、静かな生と死を見つめ続けている。
その「生と死を見つめる視線」を追ったのがこのドキュメンタリーだ。
その視線の先にも歌はあった。
その尊さに胸を打たれる。
山崎洋一郎
ROCKIN'ON JAPAN編集長
ロックンロールの横には常に神もいれば悪魔もいる    
こんなロックスター然としたセリフが、
自分事として、日常を生きる言葉として、痛切に響いてくる。

音楽に、あるいはロックに、呪いをかけられたという自覚があるのならば、観ておいて損はない。
きっと、あなた自身の「みらいのうた」が浮かび上がってくる体験になると思う。
高橋芳朗
音楽ジャーナリスト
華やかな舞台の裏で、
生活者としての時間を生きる吉井和哉とTHE YELLOW MONKEYのドキュメント。
その往復の中で浮かび上がるのは、ロックを生きる人間の等身大の輪郭。
奇跡を装わない、生の記録としての「復活の日々」が深く胸を打つ。
みの
音楽評論家/Polydreams
中学生の頃、吉井和哉というロックスターに憧れた。
ギターを持ったクラスの男子は全員Burnのリフを一日中練習していた。
あの頃はお金がなくてTHE YELLOW MONKEYのライブに行くことは叶わなかった。
大人になり、あの頃の願いを叶えるために手にしたチケットは、吉井和哉が歌い手としての人生を賭けて作り上げたステージだった。
声で感動を届ける才能を持ったものに、喉頭ガンという残酷な試練が与えられる。 どれだけ入念な対処をしても病魔は何度も吉井を襲う。
吉井に関わる多くのひとの人生、生々しい生への執着、一つのステージにかける「みらい」への圧倒的な思い。
バラ色の日々で震え、みらいのうたで昇華される。
全世代に届いてほしい作品。
田中渓
投資家/ラジオパーソナリティ
自分の身に起きた事、自分の歴史を全てエネルギーに変えていく。
誰にだってできる事じゃないし、できているかなんて誰が決めるんだろう。
ロックンロールという生き方の頑固さも柔軟さも切なさもかっこよさも全部、カメラを通して切り取られた瞬間たちは嘘のない、美しい人間の物語だった。
涙がたくさん出た。
田渕ひさ子
ギタリスト
ロックスターでありながら現実の中でもがく“普通の人間”の姿をありありと描いている。「生きることの意味」をこれほどまで色濃く描いた作品を見たことがない。
生きづらさを抱え人生を悲観する人々に前を向く勇気と希望を与え、優しく背中を押してくれる。
これだからドキュメンタリーは素晴らしい。
吉川元基
映画『94歳のゲイ』監督、毎日放送ディレクター
※順不同